牛および豚肝臓からのCampylobacter jejuniおよびC.coliの分離と薬剤感受性

「緒言」 抗菌性物質は主として動物の感染症の治療や食用動物の成長促進目的で広く利用された結果. 安価で安全な畜産物の安定供給に多大な貢献をしてきた. 一方, 抗菌性物質の家畜などへの使用により選択される薬剤耐性菌のヒトの治療への影響が懸念されており, 日本では食品安全委員会において, 家畜などに使用される抗菌性物質により選択される薬剤耐性菌に関するリスク評価が実施されている. 本事業では薬剤耐性菌の評価に資するための調査・研究が実施されており, 食品安全確保総合調査(畜水産食品における薬剤耐性菌の出現実態調査)において, 牛, 豚および鶏肉等から分離されるカンピロバクター, 大腸菌等について耐...

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Veröffentlicht in:日本食品微生物学会雑誌 2015-12, Vol.32 (4), p.199-208
Hauptverfasser: 森哲也, 市川希美, 岸野かなえ, 和田真太郎, 鄒碧珍, 難波豊彦, 伊藤武
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 抗菌性物質は主として動物の感染症の治療や食用動物の成長促進目的で広く利用された結果. 安価で安全な畜産物の安定供給に多大な貢献をしてきた. 一方, 抗菌性物質の家畜などへの使用により選択される薬剤耐性菌のヒトの治療への影響が懸念されており, 日本では食品安全委員会において, 家畜などに使用される抗菌性物質により選択される薬剤耐性菌に関するリスク評価が実施されている. 本事業では薬剤耐性菌の評価に資するための調査・研究が実施されており, 食品安全確保総合調査(畜水産食品における薬剤耐性菌の出現実態調査)において, 牛, 豚および鶏肉等から分離されるカンピロバクター, 大腸菌等について耐性率などが調査され, 得られた成果は薬剤耐性菌評価における暴露評価などに活用されている. カンピロバクターは, 細菌性食中毒の原因菌として広く知られており, 原因食品として鶏肉や牛肝臓などが疑われている(厚生労働省. カンピロバクター食中毒予防について(Q&A).
ISSN:1340-8267