腸管出血性大腸菌感染症の原因として考えられる食肉の生食に関する実態調査
「緒言」腸管出血性大腸菌(Enterohemorrhagic Escherichia coli; EHEC)感染症は, 1990年に指定伝染病, 1999年からはいわゆる感染症法において3類感染症としてその発生動向が全数報告されている. 堺市で発生した大規模な集団発生7)から10年以上が経過したが, 2007, 2008年における報告数は4,000例を超えるなど, 患者は依然として減少していない4). 本感染症が多発し始めた1996年頃は学校や保育園などでの集団事例が, また, 2001年は散発事例が多かったが, その多くは原因食品が特定されていない5). しかし, 近年は焼肉店などで生レバー...
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Veröffentlicht in: | 日本食品微生物学会雑誌 2010/09/30, Vol.27(3), pp.146-151 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」腸管出血性大腸菌(Enterohemorrhagic Escherichia coli; EHEC)感染症は, 1990年に指定伝染病, 1999年からはいわゆる感染症法において3類感染症としてその発生動向が全数報告されている. 堺市で発生した大規模な集団発生7)から10年以上が経過したが, 2007, 2008年における報告数は4,000例を超えるなど, 患者は依然として減少していない4). 本感染症が多発し始めた1996年頃は学校や保育園などでの集団事例が, また, 2001年は散発事例が多かったが, その多くは原因食品が特定されていない5). しかし, 近年は焼肉店などで生レバー, ユッケと称して家畜の内臓や食肉を加熱しないで食べるいわゆる「食肉の生食」によると考えられる集団事例が多く報告されている6). そこで私たちは「食肉の生食」の実態を把握するため, 富山県内の焼肉店および県民に対しアンケート方式で調査を行ったので報告する. |
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ISSN: | 1340-8267 1882-5982 |
DOI: | 10.5803/jsfm.27.146 |