赤身魚におけるヒスタミン生成菌の汚染状況
「要約」赤身魚について生鮮魚20検体および加工品39検体を調査した結果, 好塩性ヒスタミン生成菌を生鮮魚7検体および加工品5検体から分離し, 腸内細菌科のヒスタミン生成菌を生鮮魚8検体および加工品13検体から分離した. マグロ10検体中6検体よりPhotobacterium phosphoreumを分離したが, その他の魚種では10検体中1検体からPhotobacterium damnselaeを分離したのみであった. 腸内細菌科のヒスタミン生成菌については生鮮魚と加工品で検出率に差はなかった. しかし, その菌数は加工品2検体で104cfu/g以上となったのに対して, 生鮮魚では3.2×10...
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Veröffentlicht in: | 日本食品微生物学会雑誌 2004-10, Vol.21 (3), p.216-220 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要約」赤身魚について生鮮魚20検体および加工品39検体を調査した結果, 好塩性ヒスタミン生成菌を生鮮魚7検体および加工品5検体から分離し, 腸内細菌科のヒスタミン生成菌を生鮮魚8検体および加工品13検体から分離した. マグロ10検体中6検体よりPhotobacterium phosphoreumを分離したが, その他の魚種では10検体中1検体からPhotobacterium damnselaeを分離したのみであった. 腸内細菌科のヒスタミン生成菌については生鮮魚と加工品で検出率に差はなかった. しかし, その菌数は加工品2検体で104cfu/g以上となったのに対して, 生鮮魚では3.2×103cfu/gが最高であった. 我々は今回の結果により, ヒスタミン食中毒の原因菌は生鮮魚では主にP. phosphoreumであり, 加工品では主に腸内細菌科の菌である可能性が高いと結論づけた. 「緒言」 |
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ISSN: | 1340-8267 |
DOI: | 10.5803/jsfm.21.216 |