マヨネーズ中での鳥インフルエンザウイルスの不活化
「緒言」鶏病を引き起こす主要なウイルスの1つとして, 鳥インフルエンザウイルス(AIV)がある. 鳥インフルエンザウイルスはオルソミキソウイルスに属し, エンベロープは脂質二重膜で構成されていることが知られている1). 高病原性のものは家禽類に感染性が高く, 激烈な臨床症状を伴い, さらに非常に高い死亡率をもたらす疾病であり, 家畜伝染病予防法で法定伝染病に指定されている. わが国では2004年始め, 79年ぶりに発生が確認された. 高病原性鳥インフルエンザウイルスが発生した場合, 養鶏業への打撃は大きく, 「高病原性鳥インフルエンザ防疫マニュアル」2)に基づいて, 治療は行わずに鶏舎の鶏すべ...
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Veröffentlicht in: | 日本食品微生物学会雑誌 2004-10, Vol.21 (3), p.213-215 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」鶏病を引き起こす主要なウイルスの1つとして, 鳥インフルエンザウイルス(AIV)がある. 鳥インフルエンザウイルスはオルソミキソウイルスに属し, エンベロープは脂質二重膜で構成されていることが知られている1). 高病原性のものは家禽類に感染性が高く, 激烈な臨床症状を伴い, さらに非常に高い死亡率をもたらす疾病であり, 家畜伝染病予防法で法定伝染病に指定されている. わが国では2004年始め, 79年ぶりに発生が確認された. 高病原性鳥インフルエンザウイルスが発生した場合, 養鶏業への打撃は大きく, 「高病原性鳥インフルエンザ防疫マニュアル」2)に基づいて, 治療は行わずに鶏舎の鶏すべてを淘汰し, ウイルス汚染の拡大防止を行うこととされている. 国内では感染鶏群およびそれらの産物については原則半径10キロメートル以内の移動禁止措置となっている. AIVの発生がない国では, 鶏肉および鶏卵製品を輸入する場合, 国内に病原体を持ち込まないようにすることが重要である. |
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ISSN: | 1340-8267 |