インプラント周囲疾患の予防と治療

歯科インプラントの粘膜貫通部には天然歯と同様に多様な細菌種の集団であるバイオフィルムが形成されているが, このバイオフィルム内部における構成菌種や存在比率のバランスが崩れることによりインプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎といったインプラント周囲疾患の発生や進行にいたると考えられている. インプラント周囲疾患の罹患率はDerksらのシステマティックレビューによれば, インプラント周囲粘膜炎において43%, インプラント周囲炎においては22%と決して低くはない数値であり, インプラント周囲炎は歯周炎より悪化が早く治療成功率が低いことからもインプラント治療を成功させる条件の一つとしてインプラント...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:口腔病学会雑誌 2023-11, Vol.90 (2/3), p.47-47
Hauptverfasser: 下岸将博, 丸川恵理子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯科インプラントの粘膜貫通部には天然歯と同様に多様な細菌種の集団であるバイオフィルムが形成されているが, このバイオフィルム内部における構成菌種や存在比率のバランスが崩れることによりインプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎といったインプラント周囲疾患の発生や進行にいたると考えられている. インプラント周囲疾患の罹患率はDerksらのシステマティックレビューによれば, インプラント周囲粘膜炎において43%, インプラント周囲炎においては22%と決して低くはない数値であり, インプラント周囲炎は歯周炎より悪化が早く治療成功率が低いことからもインプラント治療を成功させる条件の一つとしてインプラント周囲疾患の予防措置が肝要である.
ISSN:0300-9149