低侵襲を目指したインプラント治療と口腔組織再生医療における今後の課題

「I. はじめに」1952年にスウェーデンイエテボリ大学のPer-Ingvar Branemark (Sweden) が, 実験器具に用いたチタンと骨組織とが光学顕微鏡レベルで直接に接触しているオッセオインテグレーション (Osseointegration) という現象を偶然に発見してから, 10年間にもわたり, このチタンと骨とが強固に結合するオッセオインテグレーションに関して動物実験で検討された後, 世界で最初の近代インプラント治療が1965年にヒトに応用された. まず無歯顎患者の補綴処置の手段として応用され, 最初の患者が2006年に亡くなるまで41年間インプラントは機能した. 現在では...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:口腔病学会雑誌 2023/03/31, Vol.90(1), pp.6-11
1. Verfasser: 丸川, 恵理子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」1952年にスウェーデンイエテボリ大学のPer-Ingvar Branemark (Sweden) が, 実験器具に用いたチタンと骨組織とが光学顕微鏡レベルで直接に接触しているオッセオインテグレーション (Osseointegration) という現象を偶然に発見してから, 10年間にもわたり, このチタンと骨とが強固に結合するオッセオインテグレーションに関して動物実験で検討された後, 世界で最初の近代インプラント治療が1965年にヒトに応用された. まず無歯顎患者の補綴処置の手段として応用され, 最初の患者が2006年に亡くなるまで41年間インプラントは機能した. 現在ではインプラント治療は約半世紀の歴史と実績があり, 歯科治療の一つとして確立されている.
ISSN:0300-9149
1884-5185
DOI:10.5357/koubyou.90.1_6