4. 顎顔面解剖 Ti implantと薄膜HA-coated Ti implantの比較 -骨組織親和性および植立強度
人工歯根としてのTi implantは, その表面にミクロンオーダーの微細な凹凸を付与することで骨親和性が向上し臨床応用も普及してきている. しかしこのようなTiの骨親和性をさらに向上させることを目的に, ハイドロキシアパタイト(以下HA)をコートする試みもさまざまに行われてきている. 最近プラトンジャパン社から, 従来のブラスト・酸処理による二相性凹凸表面をもつTi implantに加え, そのimplant面にHAの薄膜を塗布熱分解法によりコートしたimplant1)が新たに製品化されている. このHA-coated Ti implantはTiにまずCaTiO3がコートされさらにHAがコー...
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Veröffentlicht in: | 口腔病学会雑誌 2007-03, Vol.74 (1), p.54-54 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 人工歯根としてのTi implantは, その表面にミクロンオーダーの微細な凹凸を付与することで骨親和性が向上し臨床応用も普及してきている. しかしこのようなTiの骨親和性をさらに向上させることを目的に, ハイドロキシアパタイト(以下HA)をコートする試みもさまざまに行われてきている. 最近プラトンジャパン社から, 従来のブラスト・酸処理による二相性凹凸表面をもつTi implantに加え, そのimplant面にHAの薄膜を塗布熱分解法によりコートしたimplant1)が新たに製品化されている. このHA-coated Ti implantはTiにまずCaTiO3がコートされさらにHAがコートされたもので, それぞれの厚さは約0.3μmおよび3μmとされている. そこで今回, 著者らはこのHA薄膜が骨組織内においてどのような意義があるのかを動物実験により検討した. 実験は, 成犬3頭を用い, 直径4.0mm, 長さ9.0mmのシリンダー形状の, (1)機械研磨Ti, (2)ブラスト・酸エッチング処理Ti, (3)CaTiO3-coated Ti, (4)HA-coated Ti, (5)Dense HAを骨内に2~12週間埋入し, 未脱灰研磨切片を作製後それぞれの骨親和性を比較検討した. |
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ISSN: | 0300-9149 |