5.咬合機能制御 食塊の流れからみた咀嚼機能の評価法
咀嚼の過程において食物は破壊粉砕されると同時に唾液と混和され嚥下に適した性状となる. その過程において, 咀嚼運動経路は形成されていく食塊性状の変化に対応し, 複雑な生体反応により協調的に変化していく. そのため, 咀嚼機能を客観的に評価するためにはそれらの事象を個別に評価するだけではなく, 相互に関連し合った結果を総合的に評価する必要があるものと考えられる. そこで, 当分野では, 実測の困難な咀嚼時の口腔内における食塊の流れの状態をシミュレートしてきている. すなわち, 1)非接触型三次元表面形状測定装置による咬合終末位近傍における上下顎歯咬合面の形状および相互位置関係のデータ測定, 2)...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 口腔病学会雑誌 2002-06, Vol.69 (2), p.175-175 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 咀嚼の過程において食物は破壊粉砕されると同時に唾液と混和され嚥下に適した性状となる. その過程において, 咀嚼運動経路は形成されていく食塊性状の変化に対応し, 複雑な生体反応により協調的に変化していく. そのため, 咀嚼機能を客観的に評価するためにはそれらの事象を個別に評価するだけではなく, 相互に関連し合った結果を総合的に評価する必要があるものと考えられる. そこで, 当分野では, 実測の困難な咀嚼時の口腔内における食塊の流れの状態をシミュレートしてきている. すなわち, 1)非接触型三次元表面形状測定装置による咬合終末位近傍における上下顎歯咬合面の形状および相互位置関係のデータ測定, 2)6自由度顎運動記録装置による咀嚼運動経路の測定, 3)食品材料試験機による食塊の性状測定を行い, それらを基に右側上下顎第一大臼歯と食塊の有限要素モデルを作製した. |
---|---|
ISSN: | 0300-9149 |