健常若年成人におけるスパイロメーターを用いて測定した Cough peak flow の検証: ピークフローメーターでのCough peak flow 測定値との一致性と, 咳嗽評価の適否における検証研究

本研究では,スパイロメーターを使用したCough peak flow(CPF)の測定値(CPF(S))と,ピークフローメーターを使用したCPF の測定値(CPF(P))との差異について検証することを目的とした。健常若年成人44名に対し,CPF(S)とCPF(P)を測定し,Bland-Altman 分析による一致性を検証した。また,各CPF の再現性と咳嗽評価の妥当性について検証した。その結果,CPF(S)はCPF(P)よりも低く,有意な固定誤差(p<0.001)が認められ,比例誤差(p<0.001)も認められた。CPF(S)とCPF(P)の級内相関係数は,それぞれ,0.900と0.941で高い...

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Veröffentlicht in:ヘルスプロモーション理学療法研究 2022/06/30, Vol.12(1), pp.25-32
Hauptverfasser: 江越, 正次朗, 竹原, 雷蔵, 野島, 日菜, 三浦, 輝之, 堀江, 淳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,スパイロメーターを使用したCough peak flow(CPF)の測定値(CPF(S))と,ピークフローメーターを使用したCPF の測定値(CPF(P))との差異について検証することを目的とした。健常若年成人44名に対し,CPF(S)とCPF(P)を測定し,Bland-Altman 分析による一致性を検証した。また,各CPF の再現性と咳嗽評価の妥当性について検証した。その結果,CPF(S)はCPF(P)よりも低く,有意な固定誤差(p<0.001)が認められ,比例誤差(p<0.001)も認められた。CPF(S)とCPF(P)の級内相関係数は,それぞれ,0.900と0.941で高い再現性が得られた。また,各CPF と咳嗽関連指標との間には有意な相関関係を示し,妥当性が認められた。以上より,CPF(S)の測定値は,CPF(P)と異なったが,CPF(S)の測定方法は咳嗽力評価に十分適していた。
ISSN:2186-3741
2187-3305
DOI:10.9759/hppt.12.25