地域在住女性高齢者の最速歩行時の歩行パラメータと 身体機能との関連

要旨:本研究の目的は,地域在住女性高齢者における最速歩行時の歩行パラメータと身体機能との関連を明らかにすることである。体力測定会に参加した地域在住女性高齢者96名(平均年齢:73.7±5.7歳)を対象に,最速歩行時の歩行パラメータと下肢筋力や立位バランスなどの身体機能を計測した。重回帰分析の結果,歩行パラメータに独立して関係する因子として抽出された項目は,最大歩行速度では,trail making test(TMT),30-second chair-stand test(CS‐30),開眼片脚立位時間の3項目であった。歩幅とストライドの影響因子はともに長座体前屈距離,身長,CS‐30の3項目,...

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Veröffentlicht in:ヘルスプロモーション理学療法研究 2018/07/31, Vol.8(2), pp.65-70
Hauptverfasser: 辻井, 優衣, 村尾, 太郎, 岩瀬, 弘明, 白岩, 加代子, 安彦, 鉄平, 堀江, 淳, 内藤, 紘一, 村田, 伸
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:本研究の目的は,地域在住女性高齢者における最速歩行時の歩行パラメータと身体機能との関連を明らかにすることである。体力測定会に参加した地域在住女性高齢者96名(平均年齢:73.7±5.7歳)を対象に,最速歩行時の歩行パラメータと下肢筋力や立位バランスなどの身体機能を計測した。重回帰分析の結果,歩行パラメータに独立して関係する因子として抽出された項目は,最大歩行速度では,trail making test(TMT),30-second chair-stand test(CS‐30),開眼片脚立位時間の3項目であった。歩幅とストライドの影響因子はともに長座体前屈距離,身長,CS‐30の3項目,両脚支持時間は上体起こし,年齢,体重の3項目であった。歩行角度は身長とCS‐30の2項目であった。これらのことから,地域在住女性高齢者の下肢筋力と柔軟性,バランス能力,および注意機能を改善することで,歩行能力の維持・向上を図れる可能性が示唆された。
ISSN:2186-3741
2187-3305
DOI:10.9759/hppt.8.65