2-4. COVID-19パンデミック対応として考案した初年次学生学業支援システムと今後の展望

「緒言」 医学教育の現場では, 2020年のCOVID-19パンデミックにより遠隔授業の導入等, 教育システムの変更を迫られた. 臨床実習や学外施設での実習が多くを占める医学教育において, 在宅学習への変更対応は, これまでに経験したことのないものであった. このような状況の下, 遠隔授業を通してみられた教育的特徴の一つに, 学生の学習意欲と学業成績の二極化があげられる. 東北医科薬科大学ではCOVID-19パンデミックでの経験を踏まえ, 2022年度に初年次学生学業支援システムを作成, 早期に二極化する学生の実態を明らかにする方策を2023年度より実施した. 本稿では, 筆者(有川)が作成し...

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Veröffentlicht in:医学教育 2023-12, Vol.54 (6), p.571-574
1. Verfasser: 有川智博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 医学教育の現場では, 2020年のCOVID-19パンデミックにより遠隔授業の導入等, 教育システムの変更を迫られた. 臨床実習や学外施設での実習が多くを占める医学教育において, 在宅学習への変更対応は, これまでに経験したことのないものであった. このような状況の下, 遠隔授業を通してみられた教育的特徴の一つに, 学生の学習意欲と学業成績の二極化があげられる. 東北医科薬科大学ではCOVID-19パンデミックでの経験を踏まえ, 2022年度に初年次学生学業支援システムを作成, 早期に二極化する学生の実態を明らかにする方策を2023年度より実施した. 本稿では, 筆者(有川)が作成した当該システムを初年次科目の基礎生物学(1コマ70分, 合計15コマ)において導入した経験を紹介する.
ISSN:0386-9644