フィードバック 定義から近年の議論まで

フィードバックは医学教育の様々な場面で行われる教育活動であり, これまで盛んに議論されてきた. 2008年にRidderらが「学修者パフォーマンスの改善を意図した, 学修者に見られたパフォーマンスと到達点 (コンピテンシー) との比較についての情報」と定義し, 以後は効果的なフィードバックについて, 指導者を中心とした行動主義的なアプローチから受容者である学修者を中心に据えた関係性や, 学修者に潜在するフィードバックを活かす能力 (自己調整学修, フィードバックリテラシー) などへと, より多面的に捉えるように議論が展開されてきている. 本稿ではその変遷をナラティブ・レビューの形で概説し, 今...

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Veröffentlicht in:医学教育 2023/06/25, Vol.54(3), pp.255-265
Hauptverfasser: 木村, 武司, 錦織, 宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:フィードバックは医学教育の様々な場面で行われる教育活動であり, これまで盛んに議論されてきた. 2008年にRidderらが「学修者パフォーマンスの改善を意図した, 学修者に見られたパフォーマンスと到達点 (コンピテンシー) との比較についての情報」と定義し, 以後は効果的なフィードバックについて, 指導者を中心とした行動主義的なアプローチから受容者である学修者を中心に据えた関係性や, 学修者に潜在するフィードバックを活かす能力 (自己調整学修, フィードバックリテラシー) などへと, より多面的に捉えるように議論が展開されてきている. 本稿ではその変遷をナラティブ・レビューの形で概説し, 今後の教育実践や医学教育研究に貢献する.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.54.3_255