医療系学部教育でのIPE (Inter-professional Education : 多職種連携教育) の実践を通した患者中心の医療の経験

「要旨」 : 本研究では, 医療系学生が小グループのIPEの実践を通して, 患者中心のチーム医療を実践したと考えることができたかを検証した. 医学科, 薬学科, 保健学科の臨床実習中の学部学生に対し, 小グループで症例基盤型の臨床推論と治療・看渡計画立案を行い, IPEに対するアンケートを行った. 医学科生は臨床推論と治療計画立案が, 薬学科生は治療の副作用対策を提案することが, 看護学生は医療チームに必要な情報提供をすることが, 医療チームとともに患者中心の医療が実践できたと感じていた. 学部毎にチーム医療を実践したと考える項目が異なり, 多学部合同IPEにはそれぞれの要素を組み込むことが重...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医学教育 2022-12, Vol.53 (6), p.531-536
Hauptverfasser: 三好智子, 岩室雅也, 花山宜久, 小川弘子, 小比賀美香子, 名倉弘哲, 大塚文男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 本研究では, 医療系学生が小グループのIPEの実践を通して, 患者中心のチーム医療を実践したと考えることができたかを検証した. 医学科, 薬学科, 保健学科の臨床実習中の学部学生に対し, 小グループで症例基盤型の臨床推論と治療・看渡計画立案を行い, IPEに対するアンケートを行った. 医学科生は臨床推論と治療計画立案が, 薬学科生は治療の副作用対策を提案することが, 看護学生は医療チームに必要な情報提供をすることが, 医療チームとともに患者中心の医療が実践できたと感じていた. 学部毎にチーム医療を実践したと考える項目が異なり, 多学部合同IPEにはそれぞれの要素を組み込むことが重要である.
ISSN:0386-9644