医学教育に社会科学を活かすために: 次回コア・カリ改訂に向けての提案

「1. 医学教育における社会科学の重要性」医療をとりまく社会環境およびそれがもたらす医療ニーズの多様化や変化に対応し, また臨床現場において医療者と患者・利用者やその関係者との間のよりよい関係を成立させるためには, 自身を含めた人間について, そして社会についての広く深い理解が必要である. そのため, 日本医学教育評価機構(JACME)の「医学教育分野別評価基準日本版」が準拠する世界医学教育連盟(WFME)の国際基準において, 基礎医学・臨床医学と並び行動科学・社会科学(behavioral and social sciences)が医学教育の主要な分野に位置づけられている. そして医学教育モ...

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Veröffentlicht in:医学教育 2021/08/25, Vol.52(4), pp.342-344
Hauptverfasser: 飯田, 淳子, 木村, 周平, 伊藤, 泰信, 倉田, 誠, 浜田, 明範, 星野, 晋, 春田, 淳志, 錦織, 宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. 医学教育における社会科学の重要性」医療をとりまく社会環境およびそれがもたらす医療ニーズの多様化や変化に対応し, また臨床現場において医療者と患者・利用者やその関係者との間のよりよい関係を成立させるためには, 自身を含めた人間について, そして社会についての広く深い理解が必要である. そのため, 日本医学教育評価機構(JACME)の「医学教育分野別評価基準日本版」が準拠する世界医学教育連盟(WFME)の国際基準において, 基礎医学・臨床医学と並び行動科学・社会科学(behavioral and social sciences)が医学教育の主要な分野に位置づけられている. そして医学教育モデル・コア・カリキュラム平成28年度改訂版(以下, 現コアカリ)には「B-4 医療に関連のある社会科学領域」という項目が立てられ, 文化人類学・社会学(主に医療人類学・医療社会学)の内容が組み込まれた.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.52.4_342