6. 他者理解の視点と方法を育むエスノグラフィ教育

自分とは異なるものの見方や行動のし方をする人を理解するための視点と方法の習得を目的として, エスノグラフィックなアプローチを学ぶ授業を, 臨床実習中の医学生におこなった. 医療人類学を専門とする教員と医学系教員が協働しておこなう講義と演習の後, 医学生は臨床実習の現場で参与観察を行い, フィールドノートを作成し, 他の受講生と共有した. このプロセスを通じ, 人の言動を文化的社会的文脈に位置づけることや自己相対化の重要性を学ぶこの授業は, 医学生に多様な他者と向きあうためのヒントを提供する一つの方法になりうると考えられる. COVID-19感染拡大時の遠隔授業の実践も含めて報告する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医学教育 2020/12/25, Vol.51(6), pp.678-684
Hauptverfasser: 飯田, 淳子, 庵谷, 千恵子, 桑原, 篤憲
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:自分とは異なるものの見方や行動のし方をする人を理解するための視点と方法の習得を目的として, エスノグラフィックなアプローチを学ぶ授業を, 臨床実習中の医学生におこなった. 医療人類学を専門とする教員と医学系教員が協働しておこなう講義と演習の後, 医学生は臨床実習の現場で参与観察を行い, フィールドノートを作成し, 他の受講生と共有した. このプロセスを通じ, 人の言動を文化的社会的文脈に位置づけることや自己相対化の重要性を学ぶこの授業は, 医学生に多様な他者と向きあうためのヒントを提供する一つの方法になりうると考えられる. COVID-19感染拡大時の遠隔授業の実践も含めて報告する.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.51.6_678