研修歯科医が困難を乗り越える心理社会的プロセス
背景・目的 : 研修歯科医のレジリエンスに着目し, 臨床研修中の困難を乗り越えるプロセスを明らかにすることを目的として質的研究を行った. 方法 : 9名の研修歯科医を対象に臨床研修中の困難について半構造化インタビューを行い, 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析を行った. 結果 : 研修歯科医の感情が否定的な発想から肯定的な発想へと変化した過程には, 「他者との関わり」「内面的な強み」「主体的実行」の3要素が関与していた. 考察 : 「他者との関わり」「内面的な強み」「主体的実行」の3要素は, 研修歯科医の心理的負担を理解し, 自信獲得に向けてサポートするための手掛かりとして有...
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Veröffentlicht in: | 医学教育 2020/04/25, Vol.51(2), pp.109-121 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景・目的 : 研修歯科医のレジリエンスに着目し, 臨床研修中の困難を乗り越えるプロセスを明らかにすることを目的として質的研究を行った. 方法 : 9名の研修歯科医を対象に臨床研修中の困難について半構造化インタビューを行い, 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析を行った. 結果 : 研修歯科医の感情が否定的な発想から肯定的な発想へと変化した過程には, 「他者との関わり」「内面的な強み」「主体的実行」の3要素が関与していた. 考察 : 「他者との関わり」「内面的な強み」「主体的実行」の3要素は, 研修歯科医の心理的負担を理解し, 自信獲得に向けてサポートするための手掛かりとして有用である可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0386-9644 2185-0453 |
DOI: | 10.11307/mededjapan.51.2_109 |