放射線健康リスク科学教育の現状と課題: 全国実態調査の結果より

医学教育モデル・コア・カリキュラム (平成28年度改訂版) に収載された「放射線の⽣体影響と放射線障害」の教育実践推進策を検討するために, 全国医学部の実態調査を⾏った. 4つの学修項⽬のうち「生体と放射線」と「医療放射線と生体影響」では全大学の半数程度が1コマあるいはそれ以下の教育時間数, 「放射線リスクコミュニケーション」と「放射線災害医療」は半数の大学で教育されていなかった. 大学間の⼈的リソースの偏りも顕著であった. ⾼品質化, 均質化した教育を⽀援するプログラムが必要で, そのツールとしては要望の高かった学内教育で使⽤できる教育コンテンツを開発, 提供することが現実的な初期策として考...

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Veröffentlicht in:医学教育 2019/12/25, Vol.50(6), pp.581-587
Hauptverfasser: 松田, 尚樹, 浦田, 芳重, 北川, 昌伸, 青木, 昌彦, 細井, 義夫, 根本, 建二, 大津留, 晶, 磯辺, 智範, 櫻井, 英幸, 宮川, 清, 吉村, 亮一, 神田, 玲子, 近藤, 隆, 武田, 俊一, 藤堂, 剛, 粟井, 和夫, 續, 輝久, 永安, 武
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:医学教育モデル・コア・カリキュラム (平成28年度改訂版) に収載された「放射線の⽣体影響と放射線障害」の教育実践推進策を検討するために, 全国医学部の実態調査を⾏った. 4つの学修項⽬のうち「生体と放射線」と「医療放射線と生体影響」では全大学の半数程度が1コマあるいはそれ以下の教育時間数, 「放射線リスクコミュニケーション」と「放射線災害医療」は半数の大学で教育されていなかった. 大学間の⼈的リソースの偏りも顕著であった. ⾼品質化, 均質化した教育を⽀援するプログラムが必要で, そのツールとしては要望の高かった学内教育で使⽤できる教育コンテンツを開発, 提供することが現実的な初期策として考えられた.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.50.6_581