授業外学習時間の増加は学生の学習意欲と達成感を高めるか : 医学科の必修科目「ヒト生物学」を事例として

目的 : 医学科初年次生の必修科目「ヒト生物学」の授業改革で, 学生の授業外学習時間を伸ばし, 学習意欲と達成感の向上を目指すと共に, それらの関係を検証した. 方法 : 反転授業にし, 始業時にミニテストを行い試験の成績や順位を返却した. 3種の授業アンケートから学生の態度や行動, 達成感を分析した. さらに影響過程に着目し, 共分散構造解析で影響過程を検討した. 結果 : 一週間の授業外学習時間は4から10時間に増え, 授業満足度も上昇した. 授業改革は学生の授業外学習を増加させ, 授業態度の改善を媒介して, 結果的に学生の達成感を上げた. 結論 : 初年次生を授業外学習へ導く工夫が, 学...

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Veröffentlicht in:医学教育 2018/12/25, Vol.49(6), pp.495-502
Hauptverfasser: 黒川, 由美, 古里, 由香里, 加藤, 善子, 多田, 剛
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的 : 医学科初年次生の必修科目「ヒト生物学」の授業改革で, 学生の授業外学習時間を伸ばし, 学習意欲と達成感の向上を目指すと共に, それらの関係を検証した. 方法 : 反転授業にし, 始業時にミニテストを行い試験の成績や順位を返却した. 3種の授業アンケートから学生の態度や行動, 達成感を分析した. さらに影響過程に着目し, 共分散構造解析で影響過程を検討した. 結果 : 一週間の授業外学習時間は4から10時間に増え, 授業満足度も上昇した. 授業改革は学生の授業外学習を増加させ, 授業態度の改善を媒介して, 結果的に学生の達成感を上げた. 結論 : 初年次生を授業外学習へ導く工夫が, 学生の学習時間を伸ばし, 達成感を高める.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.49.6_495