ワークショップ「共感と〈患者視点〉――医学教育への示唆」開催報告

医学教育において「共感」を含むヒューマニティ教育の重要性が増している. そのような中, 日本医学教育学会プロフェッショナリズム・行動科学委員会は, 「共感と〈患者視点〉――医学教育への示唆」と題したワークショップを開催した. 医療情報学, 医療人類学, 医療社会学などの知見から, 〈患者視点〉には不確実性が存在すること, また患者を診療する医療者の視点にも不確実性が存在することが論じられた. 医療者の「共感」において重要なことは, 患者を説得するための戦略としてそれを用いるのではなく, 〈患者視点〉の不確実性を考慮した, 相互的で流動的に意思決定していくようなモデルを模索していくことであろう....

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Veröffentlicht in:医学教育 2017/10/25, Vol.48(5), pp.311-314
Hauptverfasser: 日本医学教育学会プロフェッショナリズム・行動科学委員会, 孫, 大輔, 松繁, 卓哉, 牛山, 美穂, 畠山, 洋輔, 三澤, 仁平, 朝比奈, 真由美, 飯田, 淳子, 井上, 千鹿子, 大磯, 義一郎, 樫田, 美雄, 児玉, 聡, 錦織, 宏, 野村, 英樹, 平山, 陽示, 星野, 晋, 米田, 博, 和泉, 俊一郎, 宮田, 靖志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:医学教育において「共感」を含むヒューマニティ教育の重要性が増している. そのような中, 日本医学教育学会プロフェッショナリズム・行動科学委員会は, 「共感と〈患者視点〉――医学教育への示唆」と題したワークショップを開催した. 医療情報学, 医療人類学, 医療社会学などの知見から, 〈患者視点〉には不確実性が存在すること, また患者を診療する医療者の視点にも不確実性が存在することが論じられた. 医療者の「共感」において重要なことは, 患者を説得するための戦略としてそれを用いるのではなく, 〈患者視点〉の不確実性を考慮した, 相互的で流動的に意思決定していくようなモデルを模索していくことであろう.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.48.5_311