指導医の患者家族面談から研修医はなにを学んでいるか: 救急外来研修中の重症高齢患者診療についての質的研究

背景 : わが国では心肺停止状態を含む重症の高齢患者が救急外来に来院した場合, 来院後まもなく人工呼吸器装着などの積極的治療の適否を決めざるをえないことがある. この問題を初期研修医がどう認識しているかを探索的に調査し, より効果的な研修方法を提案する.方法 : 初期研修修了時の研修医に対し半構造化インタビューを行い, 質的解析を行った.結果 : 研修医は患者家族に指導医が行う面談をもとにまたはのいずれかを好むようになる傾向がみられ, 面談の見学が与える影響が大きいことが示唆された.考察 : 指導医は研修医が救急外来で治療方針に関する面談を見学する機会を積極的に設けるべきである....

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Veröffentlicht in:医学教育 2015/10/25, Vol.46(5), pp.401-408
Hauptverfasser: 入江, 仁, 加藤, 陽一, 安, 炳文, 山畑, 佳篤, 太田, 凡, 山脇, 正永
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景 : わが国では心肺停止状態を含む重症の高齢患者が救急外来に来院した場合, 来院後まもなく人工呼吸器装着などの積極的治療の適否を決めざるをえないことがある. この問題を初期研修医がどう認識しているかを探索的に調査し, より効果的な研修方法を提案する.方法 : 初期研修修了時の研修医に対し半構造化インタビューを行い, 質的解析を行った.結果 : 研修医は患者家族に指導医が行う面談をもとにまたはのいずれかを好むようになる傾向がみられ, 面談の見学が与える影響が大きいことが示唆された.考察 : 指導医は研修医が救急外来で治療方針に関する面談を見学する機会を積極的に設けるべきである.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.46.5_401