II-4 昭和大学の体系的, 段階的なチーム医療教育カリキュラム

要旨:医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部からなる医系総合大学の昭和大学では, チーム医療に積極的に貢献できる医療人の養成を目的に, 全学部, 全学年にわたる体系的, 段階的な学部連携教育を導入している. 低学年ではチーム医療の基盤作りとして, 大学内外での体験実習(早期体験実習など)や問題解決型学習(PBLチュートリアル), 高学年では実践力の習得を目標に, 大学内外の病院や地域社会での参加型のチーム医療学習を, 原則的に4学部合同カリキュラムとして実施している. 全学を挙げたこうした取り組みにより, 将来, さまざまな医療現場で患者中心のチーム医療を積極的に推進する医療人が育つことを期待し...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医学教育 2014-06, Vol.45 (3), p.163-171
Hauptverfasser: 木内祐二, 倉田なおみ, 高木康, 高宮有介, 馬谷原光織, 片岡竜太, 下司映一, 鈴木久義, 田中一正, 倉田知光
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部からなる医系総合大学の昭和大学では, チーム医療に積極的に貢献できる医療人の養成を目的に, 全学部, 全学年にわたる体系的, 段階的な学部連携教育を導入している. 低学年ではチーム医療の基盤作りとして, 大学内外での体験実習(早期体験実習など)や問題解決型学習(PBLチュートリアル), 高学年では実践力の習得を目標に, 大学内外の病院や地域社会での参加型のチーム医療学習を, 原則的に4学部合同カリキュラムとして実施している. 全学を挙げたこうした取り組みにより, 将来, さまざまな医療現場で患者中心のチーム医療を積極的に推進する医療人が育つことを期待している. 「はじめに」現代の医療では, 多くの職種が連携・協調し, 情報の共有と十分な討議により患者中心の最善の医療を協力して実施するチーム医療が求められている. 在宅医療から高度医療まで多職種連携が前提の医療も多く, 情報共有の不足による医療ミス, 医師不足・偏在などの課題の解決にもチーム医療の実践が望まれている.
ISSN:0386-9644