加熱重合型義歯床用レジンと常温重合型リラインレジンとの接着強さにおよぼすメチルメルカプタンの影響

「論文内容の要旨」「I 研究目的」 高齢者の咀嚼機能障害は低栄養につながることから迅速な対応が必要とされる. そのため, 機能障害の原因が義歯の不適合である場合には, 義歯の新製ではなくリラインが選択されることが多い. 義歯のリラインは義歯床とリラインレジンとの接着の強さが成功への重要な鍵となる. そのため, 接着耐久性を謳ったリラインレジンが種々開発されている. これらのリラインレジンは単独では物性の向上が図られ, in vitroの実験結果では接着強さも大きい. しかしながら長期間使用された義歯床にリラインを適応した場合, メーカーの標榜する接着強度が得られず, また義歯床とリラインレジン...

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Veröffentlicht in:岩手医科大学歯学雑誌 2010/10/20, Vol.35(2), pp.118-119
1. Verfasser: 大久保, 卓也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「論文内容の要旨」「I 研究目的」 高齢者の咀嚼機能障害は低栄養につながることから迅速な対応が必要とされる. そのため, 機能障害の原因が義歯の不適合である場合には, 義歯の新製ではなくリラインが選択されることが多い. 義歯のリラインは義歯床とリラインレジンとの接着の強さが成功への重要な鍵となる. そのため, 接着耐久性を謳ったリラインレジンが種々開発されている. これらのリラインレジンは単独では物性の向上が図られ, in vitroの実験結果では接着強さも大きい. しかしながら長期間使用された義歯床にリラインを適応した場合, メーカーの標榜する接着強度が得られず, また義歯床とリラインレジンとの界面に汚染や剥離が多発するのが現状である. 長期間使用された義歯は繰り返し大きなたわみによりマイクロクラックが生じ, これに微生物やステインが侵入する可能性がある.
ISSN:0385-1311
2424-1822
DOI:10.20663/iwateshigakukaishi.35.2_118