演題2. 三次元造形物の解剖学教育への応用: 臨床への応用を含めて

目的:解剖学講義の際, 学生に構造を立体的に理解させることに苦労している. CGの進歩により三次元の世界を描出できるようになってきているが, あくまで二次元である. 肉眼解剖ではこれらの欠点を解剖実習の形で補っているが, それとて空間における構造物の位置関係を三次元的に理解することが困難な部位もある. このような点の克服に, 我々は学生の講義における教材作製として3次元プリンターの活用を考えた. また, 顎変形症の手術の場合の患者への説明や手術のシミュレーションに3次元造形物を利用する試みも同時に行っている. 本プリンターは連続二次元画像が入手できれば, 臨床的にも様々な活用が可能なものである...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:岩手医科大学歯学雑誌 2007/08/16, Vol.32(2), pp.127
Hauptverfasser: 藤村, 朗, 増山, 美樹子, 本多, 孝之, 金野, 吉晃, 佐藤, 和朗, 三浦, 廣行, 小野寺, 政雄, 佐々木, 信英, 野坂, 洋一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:解剖学講義の際, 学生に構造を立体的に理解させることに苦労している. CGの進歩により三次元の世界を描出できるようになってきているが, あくまで二次元である. 肉眼解剖ではこれらの欠点を解剖実習の形で補っているが, それとて空間における構造物の位置関係を三次元的に理解することが困難な部位もある. このような点の克服に, 我々は学生の講義における教材作製として3次元プリンターの活用を考えた. また, 顎変形症の手術の場合の患者への説明や手術のシミュレーションに3次元造形物を利用する試みも同時に行っている. 本プリンターは連続二次元画像が入手できれば, 臨床的にも様々な活用が可能なものである. また, 骨の再生医療では足場の作成にこのプリンターを応用している. 材料・方法:ヒト(解剖実習遺体および生体), 抜去歯, 実験動物等を用いる. データ作成法は, μ-CT, CT, MRIで撮影した連続スライス像や, Visible Human Project from NIH, 連続切片等が挙げられる.
ISSN:0385-1311
2424-1822
DOI:10.20663/iwateshigakukaishi.32.2_127_1