演題3. めがね不要立体映像システムを用いたマイクロCT像の三次元観察
二次元画像を三次元的に観察する方法は過去にいくつか報告されている. 一般的にモニター上での三次元観察にはなんらかの装着器具が用いられている. 今回紹介する『めがね不要立体映像システムNSLCD2005』は特別な立体めがねや装着器具を要せず, 直感的に三次元構造を両眼立体映像として観察できるシステムである. 本システムの立体表示方式は, 左右眼に左右映像を分離して投影することにより, 立体映像を感知させるレンチキュラー方式を用いている. マイクロCTを用いて硬組織を撮影し二次元スライス像を作成する. その得られた二次元スライス像をPhotoshop7.0, (Adobe)にて内部構造の描出および...
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Veröffentlicht in: | 岩手医科大学歯学雑誌 2002/12/24, Vol.27(3), pp.285-286 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 二次元画像を三次元的に観察する方法は過去にいくつか報告されている. 一般的にモニター上での三次元観察にはなんらかの装着器具が用いられている. 今回紹介する『めがね不要立体映像システムNSLCD2005』は特別な立体めがねや装着器具を要せず, 直感的に三次元構造を両眼立体映像として観察できるシステムである. 本システムの立体表示方式は, 左右眼に左右映像を分離して投影することにより, 立体映像を感知させるレンチキュラー方式を用いている. マイクロCTを用いて硬組織を撮影し二次元スライス像を作成する. その得られた二次元スライス像をPhotoshop7.0, (Adobe)にて内部構造の描出および閾値処理を行う. ついで, Voxblast2.3.3, (VayTek)にて三次元再構築像作成ならびにアニメーションを作製する. このアニメーション画像の360度方向から6度ずつの透視立体像を作製し, そのデーターを1280×1024のファイルサイズにした後, 多方向像立体視ソフト(STImgBuilder, (テクネ))にて両眼立体映像を作成し, モニター上で観察する. 今回, 歯および下顎骨の内部構造の透視立体像を紹介した. 『めがね不要立体映像システムNSLCD2005』を用いることで, 特別な道具を必要とせず歯や下顎骨の立体像を様々な方向から観察することができた. また, 我々が従来行っている三次元再構築法との組合せで, 内部構造をも立体的に把握することが可能となった. 本構成システムでは, 特別な道具を必要としないという利点はあるが, 同時観察者数3人までであるのが現状である. そのため, 自由でインタラクティブな立体表示に必要な高解像度・高速駒数可能な表示器の開発が期待される. 臨床および研究分野におけるプレゼンテーションの際, 本システムを用いることでより理解しやすくなることが示唆された. |
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ISSN: | 0385-1311 2424-1822 |
DOI: | 10.20663/iwateshigakukaishi.27.3_285_2 |