演題1. 内包条件刺激による延髄侵害受容細胞の抑制作用

目的:モルヒネが効果を示さない神経因性疼痛や癌性疼痛の軽減に内包の電気刺激が用いられているが, その鎮痛機序については明らかではない. 岡田らは内包の条件刺激が視床の侵害受容細胞の活動を抑制することを報告した. 本実験は視床へ侵害情報を伝える延髄の二次ニューロンレベルで内包条件刺激による抑制が認められるかどうかを調べることを目的とした. 方法:実験には笑気と酸素の混合ガス(2:1)および0.5%のハロタンで麻酔し, 臭化パンクロニウムで不動化したSD系ラットを用いた. 延髄の三叉神経脊髄路核尾側核とその内側の網様亜核にpontamine sky blueを充填したガラス微小電極を刺入し, 口腔...

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Veröffentlicht in:岩手医科大学歯学雑誌 2002/12/24, Vol.27(3), pp.284-285
Hauptverfasser: 福田, 大介, 村田, 純一郎, 坂東, 三史, 松本, 範雄, 三浦, 廣行, 北田, 泰之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:モルヒネが効果を示さない神経因性疼痛や癌性疼痛の軽減に内包の電気刺激が用いられているが, その鎮痛機序については明らかではない. 岡田らは内包の条件刺激が視床の侵害受容細胞の活動を抑制することを報告した. 本実験は視床へ侵害情報を伝える延髄の二次ニューロンレベルで内包条件刺激による抑制が認められるかどうかを調べることを目的とした. 方法:実験には笑気と酸素の混合ガス(2:1)および0.5%のハロタンで麻酔し, 臭化パンクロニウムで不動化したSD系ラットを用いた. 延髄の三叉神経脊髄路核尾側核とその内側の網様亜核にpontamine sky blueを充填したガラス微小電極を刺入し, 口腔顔面領域への侵害刺激に応じる細胞(侵害受容細胞)の活動を記録した. これらの細胞の末梢受容野に電気刺激(試験刺激)を与え, その応答が50msec前に与えた内包刺激(条件刺激)によって変化するかを観察した. 内包の条件刺激として同芯円電極を通じ, 持続時間0.5msecで強さ300μAの矩形波, 頻度330Hzの刺激を100msecの間与えた. 実験終了後, 記録部位および条件刺激部位をマーキングし組織学的検索を行った.
ISSN:0385-1311
2424-1822
DOI:10.20663/iwateshigakukaishi.27.3_284_2