演題5. 両側性関節突起形成不全による小下顎症に顎矯正手術を施行した1例

今回われわれは, 両側性関節突起形成不全を伴った小下顎症の患者に顎矯正手術を施行し, 臨床的に満足しうる結果を得たので報告した. 患者は17歳の女性で, 下顎が小さいことを主訴に2000年3月23日, 当科を受診した. 小学生の頃から上顎前突に気づき, 近医歯科で歯列矯正を行うも, オトガイの矮小感と開咬が残遺していた. 家族歴や既往歴に特記事項はなかった. 正貌は左右対称, オトガイが矮小で, LN-Stm:Stm-Mesが1:1.15だった. 側貌ではオトガイが著しく後退し, 鳥貌を呈していた. 口腔内所見ではOver bite-2.1mm, Over jet8.0mmで, 両側Angle...

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Veröffentlicht in:岩手医科大学歯学雑誌 2002/04/26, Vol.27(1), pp.60-61
Hauptverfasser: 宮手, 浩樹, 大屋, 高徳, 清野, 幸男, 水城, 春美, 三浦, 廣行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回われわれは, 両側性関節突起形成不全を伴った小下顎症の患者に顎矯正手術を施行し, 臨床的に満足しうる結果を得たので報告した. 患者は17歳の女性で, 下顎が小さいことを主訴に2000年3月23日, 当科を受診した. 小学生の頃から上顎前突に気づき, 近医歯科で歯列矯正を行うも, オトガイの矮小感と開咬が残遺していた. 家族歴や既往歴に特記事項はなかった. 正貌は左右対称, オトガイが矮小で, LN-Stm:Stm-Mesが1:1.15だった. 側貌ではオトガイが著しく後退し, 鳥貌を呈していた. 口腔内所見ではOver bite-2.1mm, Over jet8.0mmで, 両側Angle Class IIだった. 側面頭部エックス線規格写真では下顎骨は矮小で, 下顎頭は欠如し下顎枝上部が前方に偏位しているため, 下顎骨の時計回りの回転が認められた. Dental CTでは下顎頭は下顎切痕のやや上方から欠如し, 関節結節や斜面も欠如していた.
ISSN:0385-1311
2424-1822
DOI:10.20663/iwateshigakukaishi.27.1_60_2