胸壁に発生したグロムス腫瘍の1切除例

40歳女性.左肺尖部に5.9 cm大の腫瘤影を認め,経皮的生検を行った所,カルチノイド腫瘍が疑われ,画像上は肺尖部胸壁浸潤癌を考え,手術の方針とした.胸腔内を観察すると腫瘍は胸壁から発生しており,胸壁腫瘍を切除した.病理では類円形核と好酸性の胞体を有する異型の弱い腫瘍細胞が増生し,形態像と免疫染色所見から胸壁発生のグロムス腫瘍と診断した.胸壁発生のグロムス腫瘍の報告は極めて少なく,文献的考察を加えて報告する....

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Veröffentlicht in:肺癌 2024/06/20, Vol.64(3), pp.208-209
Hauptverfasser: 石黒, 勇輝, 政井, 恭兵, 杉野, 功祐, 矢野, 海斗, 野村, 塁, 大久保, 祐, 加勢田, 馨, 菱田, 智之, 朝倉, 啓介, 紅林, 泰, 南, 優子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:40歳女性.左肺尖部に5.9 cm大の腫瘤影を認め,経皮的生検を行った所,カルチノイド腫瘍が疑われ,画像上は肺尖部胸壁浸潤癌を考え,手術の方針とした.胸腔内を観察すると腫瘍は胸壁から発生しており,胸壁腫瘍を切除した.病理では類円形核と好酸性の胞体を有する異型の弱い腫瘍細胞が増生し,形態像と免疫染色所見から胸壁発生のグロムス腫瘍と診断した.胸壁発生のグロムス腫瘍の報告は極めて少なく,文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0386-9628
1348-9992
DOI:10.2482/haigan.64.208