非小細胞肺がんにおけるoligoprogression
1995年にHellmanらが提唱した少数転移は,早期と進行期がんの中間状態と考えられ,2020年に欧州放射線腫瘍学会等で提唱された分類が一般的となっている.近年,非小細胞肺がんの少数転移への治療エビデンスは蓄積され,肺癌診療ガイドラインにも記載されている.本稿で取り上げる非小細胞肺がんにおけるoligoprogression治療としての局所制御療法は,病勢進行の遅延と薬物療法の効果の最大化が目的であり外科切除や放射線治療が主な介入方法として採用されている.近年,体幹部定位放射線治療のエビデンスが蓄積され,ドライバー変異陽性の非小細胞肺がんでの有効性は明らかとなり米国のガイドラインでは,局所制...
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Veröffentlicht in: | 肺癌 2023/12/20, Vol.63(7), pp.939-945 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1995年にHellmanらが提唱した少数転移は,早期と進行期がんの中間状態と考えられ,2020年に欧州放射線腫瘍学会等で提唱された分類が一般的となっている.近年,非小細胞肺がんの少数転移への治療エビデンスは蓄積され,肺癌診療ガイドラインにも記載されている.本稿で取り上げる非小細胞肺がんにおけるoligoprogression治療としての局所制御療法は,病勢進行の遅延と薬物療法の効果の最大化が目的であり外科切除や放射線治療が主な介入方法として採用されている.近年,体幹部定位放射線治療のエビデンスが蓄積され,ドライバー変異陽性の非小細胞肺がんでの有効性は明らかとなり米国のガイドラインでは,局所制御療法後の分子標的治療薬の継続が推奨されている.また免疫チェックポイント阻害薬と放射線治療の有効性を示すエビデンスが蓄積されつつあるが,アブスコパル効果は軽度である事が示されている.oligoprogressionと局所制御療法の臨床的有効性と安全性について理解を深め,その介入方法を最適化する事でより多くの症例で長期の病勢制御を実現出来る可能性がある. |
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ISSN: | 0386-9628 1348-9992 |
DOI: | 10.2482/haigan.63.939 |