肺がん切除患者における術前栄養状態が術後のPerformance Statusの変化に与える影響―Controlling Nutritional Statusを用いての検討
目的.肺がん切除患者における術前栄養状態と術後身体機能の回復経過の関連を明らかにした研究報告は乏しい.本研究の目的は肺がん切除患者における術前栄養状態が術後に与える影響を明らかにすることである.方法.2019年8月~2020年11月までに当院で肺がんに対する肺切除を行った28名を対象とした.入院前に基礎情報,栄養・身体機能,術後Performance Status(PS)回復までの期間など調査した.栄養状態正常群と不良群で各項目の2群間比較を行った.結果.栄養状態正常群と比較し,不良群では術後PS回復日が遅かった.また,術後1日目でのFunctional Independence Measur...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 肺癌 2023/02/20, Vol.63(1), pp.8-14 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 目的.肺がん切除患者における術前栄養状態と術後身体機能の回復経過の関連を明らかにした研究報告は乏しい.本研究の目的は肺がん切除患者における術前栄養状態が術後に与える影響を明らかにすることである.方法.2019年8月~2020年11月までに当院で肺がんに対する肺切除を行った28名を対象とした.入院前に基礎情報,栄養・身体機能,術後Performance Status(PS)回復までの期間など調査した.栄養状態正常群と不良群で各項目の2群間比較を行った.結果.栄養状態正常群と比較し,不良群では術後PS回復日が遅かった.また,術後1日目でのFunctional Independence Measure合計と運動項目が有意に低く,6分間歩行距離においても入院最終評価時が有意に低かった.結論.今回,術前栄養状態が術後のPSや身体機能に与える影響が明らかとなった.術前栄養状態の評価はPS回復の予測において重要であることが示唆された. |
---|---|
ISSN: | 0386-9628 1348-9992 |
DOI: | 10.2482/haigan.63.8 |