ALK融合遺伝子転座陽性肺癌とEGFR遺伝子変異陽性肺癌が併存した多発肺癌の1例
背景.多発肺癌の頻度は0.6~1.3%であり,異なる遺伝子が検出された多発肺癌の報告は少ない.症例.74歳女性.胸部X線で右肺腫瘤影を指摘され当院紹介となった.胸部CTで右肺S4腫瘤影,右肺S6濃度上昇域,右胸水を認めた.Echinoderm microtubule-associated protein-like 4 and anaplastic lymphoma kinase(EML4-ALK)融合遺伝子陽性肺腺癌,臨床病期T2bN2M1b stage IVBと診断し,アレクチニブ投与を開始した.約1年後に右肺S4原発巣,転移巣の縮小が得られたが,右胸水増加,胸膜播種巣の出現を認め,右肺S6...
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Veröffentlicht in: | 肺癌 2019/08/20, Vol.59(4), pp.372-377 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景.多発肺癌の頻度は0.6~1.3%であり,異なる遺伝子が検出された多発肺癌の報告は少ない.症例.74歳女性.胸部X線で右肺腫瘤影を指摘され当院紹介となった.胸部CTで右肺S4腫瘤影,右肺S6濃度上昇域,右胸水を認めた.Echinoderm microtubule-associated protein-like 4 and anaplastic lymphoma kinase(EML4-ALK)融合遺伝子陽性肺腺癌,臨床病期T2bN2M1b stage IVBと診断し,アレクチニブ投与を開始した.約1年後に右肺S4原発巣,転移巣の縮小が得られたが,右胸水増加,胸膜播種巣の出現を認め,右肺S6病変の精査を行い,epidermal growth factor receptor(EGFR)遺伝子変異陽性肺腺癌と診断した.結論.ALK陽性肺癌とEGFR陽性肺癌の多発肺癌の報告は極めて少なく,報告する. |
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ISSN: | 0386-9628 1348-9992 |
DOI: | 10.2482/haigan.59.372 |