大腸癌肺転移と鑑別を要した腸型肺腺癌の1例

腸型肺腺癌は稀な組織型であり,大腸癌に類似した免疫組織学的形態を示すことより,大腸癌肺転移との鑑別が困難な場合がある.今回我々は,術前の経気管支肺生検で大腸癌肺転移が示唆され,胸腔鏡下右上葉部分切除術を施行し,免疫組織学的検査で,CK7・CK20・CDX-2陽性,TTF-1・Napsin A陰性.β-cateninが細胞膜に陽性であることより,腸型肺腺癌との確定診断を得た症例を経験したため報告する....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:肺癌 2018/02/20, Vol.58(1), pp.55-56
Hauptverfasser: 荻原, 哲, 井坂, 珠子, 前田, 英之, 板垣, 裕子, 石﨑, 海子, 山本, 智子, 坂井, 修二, 神崎, 正人, 横瀬, 智之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:腸型肺腺癌は稀な組織型であり,大腸癌に類似した免疫組織学的形態を示すことより,大腸癌肺転移との鑑別が困難な場合がある.今回我々は,術前の経気管支肺生検で大腸癌肺転移が示唆され,胸腔鏡下右上葉部分切除術を施行し,免疫組織学的検査で,CK7・CK20・CDX-2陽性,TTF-1・Napsin A陰性.β-cateninが細胞膜に陽性であることより,腸型肺腺癌との確定診断を得た症例を経験したため報告する.
ISSN:0386-9628
1348-9992
DOI:10.2482/haigan.58.55