crizotinibで重篤な肝機能障害を起こしたがalectinibは投与可能であったALK陽性の肺扁平上皮癌の1例
背景.crizotinibはALK陽性肺癌に対する高い有効性が知られているが,合併症として重篤な肝機能障害が報告されている.症例.70歳の女性.ALK陽性の肺扁平上皮癌に対する1次治療としてcrizotinibを開始したが,1ヶ月後に重篤な肝機能障害を認め,投与を中止した.約3週後,crizotinibを半分量で再開し以後の投与を継続することができたが,9ヶ月後に病勢が増悪した.2次治療としてalectinibを投与したところ腫瘍は縮小し,肝機能障害も生じなかった.結論.crizotinibによる肝障害が生じても,休薬後に投与量の減量,あるいはalectinibへの変更により肝障害への対処がで...
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Veröffentlicht in: | 肺癌 2015/02/20, Vol.55(1), pp.53-58 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景.crizotinibはALK陽性肺癌に対する高い有効性が知られているが,合併症として重篤な肝機能障害が報告されている.症例.70歳の女性.ALK陽性の肺扁平上皮癌に対する1次治療としてcrizotinibを開始したが,1ヶ月後に重篤な肝機能障害を認め,投与を中止した.約3週後,crizotinibを半分量で再開し以後の投与を継続することができたが,9ヶ月後に病勢が増悪した.2次治療としてalectinibを投与したところ腫瘍は縮小し,肝機能障害も生じなかった.結論.crizotinibによる肝障害が生じても,休薬後に投与量の減量,あるいはalectinibへの変更により肝障害への対処ができる可能性がある. |
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ISSN: | 0386-9628 1348-9992 |
DOI: | 10.2482/haigan.55.53 |