肺癌に対する光線力学的治療の現況

光線力学的治療(photodynamic therapy:PDT)は,腫瘍親和性光感受性物質と低出力レーザー治療による癌局所療法である.1994年に中心型早期肺癌に対する治療法として認可され,現在では肺癌治療診療ガイドラインでも勧められる治療法として確立されている.2010年4月からは,中心型の進行肺癌に対して気道を開大するための姑息的治療として施行することが可能になった.一方,末梢型肺癌に対する治療としては未だ確立されておらず,経気管支鏡的に行うPDTに関して臨床試験が計画されている段階である....

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Veröffentlicht in:肺癌 2014/12/20, Vol.54(7), pp.983-987
Hauptverfasser: 臼田, 実男, 石角, 太一郎, 井上, 達哉, 揖斐, 孝之, 佐藤, 明, 堀内, 翔, 蓮実, 健太
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:光線力学的治療(photodynamic therapy:PDT)は,腫瘍親和性光感受性物質と低出力レーザー治療による癌局所療法である.1994年に中心型早期肺癌に対する治療法として認可され,現在では肺癌治療診療ガイドラインでも勧められる治療法として確立されている.2010年4月からは,中心型の進行肺癌に対して気道を開大するための姑息的治療として施行することが可能になった.一方,末梢型肺癌に対する治療としては未だ確立されておらず,経気管支鏡的に行うPDTに関して臨床試験が計画されている段階である.
ISSN:0386-9628
1348-9992
DOI:10.2482/haigan.54.983