左肺下葉原発ciliated muconodular papillary tumorの1切除例
「要旨」―Ciliated muconodular papillary tumor(線毛性粘液結節性乳頭状腫瘍)は肺末梢部に発生し, 線毛細胞と杯細胞が乳頭状増殖を示す稀な腫瘍である. 今回我々は, 本疾患の1切除例を経験したので報告する. 「症例」: 57歳, 女性. 「主訴」: 腹痛. 「既往歴」: 17歳 血小板減少性紫斑病, 34歳 卵巣腫瘍. 「喫煙歴」: なし. 「現病歴」: 2012年1月, 腹痛のため近医でCTを施行した際に左肺下葉の結節を指摘された. 「初診時現症」: 特記すべきことなし. 「血液検査所見」: 腫瘍マーカー(CEA, SCC, proGRP)を含め特記すべき異...
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Veröffentlicht in: | 肺癌 2013, Vol.53(6), pp.817-818 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」―Ciliated muconodular papillary tumor(線毛性粘液結節性乳頭状腫瘍)は肺末梢部に発生し, 線毛細胞と杯細胞が乳頭状増殖を示す稀な腫瘍である. 今回我々は, 本疾患の1切除例を経験したので報告する. 「症例」: 57歳, 女性. 「主訴」: 腹痛. 「既往歴」: 17歳 血小板減少性紫斑病, 34歳 卵巣腫瘍. 「喫煙歴」: なし. 「現病歴」: 2012年1月, 腹痛のため近医でCTを施行した際に左肺下葉の結節を指摘された. 「初診時現症」: 特記すべきことなし. 「血液検査所見」: 腫瘍マーカー(CEA, SCC, proGRP)を含め特記すべき異常なし. 「胸部X線」: 左中下肺野に1cmの結節影を認めた. 「胸部造影CT」: 左肺下葉S9辺縁部に, 内部に小さな空洞を有する径10mmの充実性結節を認めた(Figure 1). 「気管支鏡」: 左B9より生検, 擦過細胞診を行ったが明らかな悪性所見を認めなかった. 「PET検査」: 有意なFDG集積を認めなかった. |
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ISSN: | 0386-9628 1348-9992 |
DOI: | 10.2482/haigan.53.817 |