cT1aN0M0非小細胞肺癌において肺区域切除を肺葉切除と同等の根治術にするための必要条件

cT1aN0M0非小細胞肺癌において,肺区域切除を肺葉切除と同等の根治性のある手術とするための要点は,十分な切離断端の確保と肺門リンパ節の郭清であることは容易に想像がつく.しかしこの2点は意外と容易ではない.ここに我々が日常心がけている切離断端確保と肺門縦隔リンパ節郭清の方法および手技を紹介する.切離断端の確保のためには腫瘍をリング状の鉗子で掴み込み,リング状鉗子よりさらに離して肺を切離する.肺門リンパ節郭清のためには肺門の血管・気管支にそれぞれテーピングして,肺門を展開しリンパ節を切除する.これらの重要性を症例提示しながら紹介する....

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Veröffentlicht in:肺癌 2012, Vol.52(2), pp.190-195
Hauptverfasser: 野守, 裕明, 堀之内, 宏久, 泉, 陽太郎, 河野, 光智, 大塚, 崇, 安樂, 真樹, 朝倉, 啓介, 橋本, 浩平, 中山, 敬史, 奥井, 将之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:cT1aN0M0非小細胞肺癌において,肺区域切除を肺葉切除と同等の根治性のある手術とするための要点は,十分な切離断端の確保と肺門リンパ節の郭清であることは容易に想像がつく.しかしこの2点は意外と容易ではない.ここに我々が日常心がけている切離断端確保と肺門縦隔リンパ節郭清の方法および手技を紹介する.切離断端の確保のためには腫瘍をリング状の鉗子で掴み込み,リング状鉗子よりさらに離して肺を切離する.肺門リンパ節郭清のためには肺門の血管・気管支にそれぞれテーピングして,肺門を展開しリンパ節を切除する.これらの重要性を症例提示しながら紹介する.
ISSN:0386-9628
1348-9992
DOI:10.2482/haigan.52.190