貧血を伴う肺癌患者に対するepoetin beta週1回皮下投与の薬物動態及び薬効の検討
目的.肺癌貧血患者を対象に,epoetin beta(EPOCH)54000 IUを投与し,薬物動態パラメータを求め,以前の低用量での試験成績と併せて比較検討した.方法.ヘモグロビン(Hb)濃度11.0 g/dl以下の肺癌貧血患者6例にEPOCH 54000 IUを週1回8週間皮下投与した.初回投与時の薬物動態パラメータを求め,既報のEPOCH 9000 IU,18000 IU及び36000 IUの試験成績と併せて,用量との関係,反復投与時のトラフ濃度とHb濃度及び血小板数の推移,薬物動態パラメータ(Cmax,AUC)とHb濃度変化量との関係を検討した.結果.EPOCH 9000~36000...
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Veröffentlicht in: | 肺癌 2007, Vol.47(4), pp.313-322 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的.肺癌貧血患者を対象に,epoetin beta(EPOCH)54000 IUを投与し,薬物動態パラメータを求め,以前の低用量での試験成績と併せて比較検討した.方法.ヘモグロビン(Hb)濃度11.0 g/dl以下の肺癌貧血患者6例にEPOCH 54000 IUを週1回8週間皮下投与した.初回投与時の薬物動態パラメータを求め,既報のEPOCH 9000 IU,18000 IU及び36000 IUの試験成績と併せて,用量との関係,反復投与時のトラフ濃度とHb濃度及び血小板数の推移,薬物動態パラメータ(Cmax,AUC)とHb濃度変化量との関係を検討した.結果.EPOCH 9000~36000 IU投与後の血清中薬物濃度は用量依存的に増加したが,54000 IU群では36000 IU群とほぼ同程度であった.一方,Hb濃度は18000 IU以上の投与で用量依存的に増加した.試験終了時にはトラフ濃度は開始レベルに回復した.結論.18000 IU以上のEPOCH皮下投与で用量依存的なHb濃度増加効果が認められた.反復投与によるEPOCHの蓄積性は認められなかった. |
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ISSN: | 0386-9628 1348-9992 |
DOI: | 10.2482/haigan.47.313 |