陰茎転移した肺扁平上皮癌の1例

背景.肺癌の陰茎転移は稀である.症例.症例は57歳男性で,陰茎の持続性の勃起及び疼痛が出現したが放置していた.その後,左下肢痛が出現したため当院整形外科を受診し,左頸骨生検を行った結果,扁平上皮癌が認められた.全身検索の結果,肺扁平上皮癌IV期であった.陰茎についても,陰茎海綿体生検にて扁平上皮癌が証明されたため,陰茎転移であると診断した.治療としてカルボプラチンとパクリタキセルにより化学療法を行った結果,原発巣は有効(PR),陰茎の転移巣は縮小効果を認め,陰茎の疼痛は消失した.結論.本症例は,化学療法にて陰茎転移の症状を改善することができた....

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Veröffentlicht in:肺癌 2006, Vol.46(1), pp.45-48
Hauptverfasser: 谷口, 浩和, 猪又, 峰彦, 阿保, 斉, 宮田, 佐門, 能登, 啓文, 泉, 三郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景.肺癌の陰茎転移は稀である.症例.症例は57歳男性で,陰茎の持続性の勃起及び疼痛が出現したが放置していた.その後,左下肢痛が出現したため当院整形外科を受診し,左頸骨生検を行った結果,扁平上皮癌が認められた.全身検索の結果,肺扁平上皮癌IV期であった.陰茎についても,陰茎海綿体生検にて扁平上皮癌が証明されたため,陰茎転移であると診断した.治療としてカルボプラチンとパクリタキセルにより化学療法を行った結果,原発巣は有効(PR),陰茎の転移巣は縮小効果を認め,陰茎の疼痛は消失した.結論.本症例は,化学療法にて陰茎転移の症状を改善することができた.
ISSN:0386-9628
1348-9992
DOI:10.2482/haigan.46.45