タキソール+カルボプラチン2剤併用療法
目的. 日本人において非小細胞肺癌に対するカルボプラチン+タキソールの併用療法の安全性と有効性を確認すること. 方法. 手術不能III期非小細胞肺癌に対してカルボプラチン+タキソールと放射線の同時併用療法を実施した. タキソール45mg/m2とカルボプラチンAUC=2に相当する量をweeklyに投与し, 同時に1.8~2.0/dayの放射線 (計60~65Gy) を併用した. 奏効例に対しては追加の化学療法を16週まで追加した. 進行期非小細胞肺癌症例に対するカルボプラチン+タキソールの隔週投与法についての臨床第1相試験の結果は, 推奨用量はカルボプラチンAUC=3に相当する量に加え, タキソ...
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Veröffentlicht in: | 肺癌 2003/12/20, Vol.43(7), pp.922-925 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的. 日本人において非小細胞肺癌に対するカルボプラチン+タキソールの併用療法の安全性と有効性を確認すること. 方法. 手術不能III期非小細胞肺癌に対してカルボプラチン+タキソールと放射線の同時併用療法を実施した. タキソール45mg/m2とカルボプラチンAUC=2に相当する量をweeklyに投与し, 同時に1.8~2.0/dayの放射線 (計60~65Gy) を併用した. 奏効例に対しては追加の化学療法を16週まで追加した. 進行期非小細胞肺癌症例に対するカルボプラチン+タキソールの隔週投与法についての臨床第1相試験の結果は, 推奨用量はカルボプラチンAUC=3に相当する量に加え, タキソールは140mg/m2であった.この成績を下に臨床第II相試験を実施した. 結果.化学放射線療法については, 72例の患者が登録され, 68例が適格症例であった. 評価可能な61症例においてはCR4例, PR40例で奏効率72%であった. 中間解析の段階では, 推定中央生存期間14ヵ月, 1年生存率56%であった. 治療関連死が3例みられた. その内訳は問質性肺炎1例, 骨髄抑制回復後のカリニー肺炎1例, 放射線による組織壊死に伴う縦隔炎1例であった. 進行期非小細胞肺癌のプロトコールについては, 目標登録症例は80例で, 登録は完了している. 現在までに28例についての中間解析が終了しているが, グレード3以上の白血球減少は21%, 好中球減少は46%, 非骨髄毒性では, 発熱, アレルギー, 倦怠感がそれぞれ1例 (3%) であった. 効果判定をした21例中8例がPRで奏効率は38%であった. 結論.中間解析の段階ではあるが, 本治療法の安全性と有効性が示唆された. |
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ISSN: | 0386-9628 1348-9992 |
DOI: | 10.2482/haigan.43.922 |