塩酸イリノテカン単剤の治療成績

イリノテカン単剤の肺癌に対する化学療法は90年代に多くの検討がなされた. 単剤の未治療進行非小細胞肺癌に対するoverallの奏効率は265例による検討で24.5%, 生存期間中央値は6.2~10.8か月であったd毒性はgrade3/4が白血球減少 (25%), 好中球減少 (29%), 下痢 (21%), 嘔気/嘔吐 (22%) であったd特に下痢が問題になった. 小細胞肺癌に対する単剤治療はほとんどが既治療例に対するものoverallの奏効率は118例による検討で17.6%, 生存期間中央値は4.0~6.1か月であった. 今後は非小細胞肺癌/小細胞肺癌の再発例の治療に対しさらなる検討が行わ...

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Veröffentlicht in:肺癌 2003/12/20, Vol.43(7), pp.832-836
Hauptverfasser: 工藤, 新三, 吉村, 成央
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:イリノテカン単剤の肺癌に対する化学療法は90年代に多くの検討がなされた. 単剤の未治療進行非小細胞肺癌に対するoverallの奏効率は265例による検討で24.5%, 生存期間中央値は6.2~10.8か月であったd毒性はgrade3/4が白血球減少 (25%), 好中球減少 (29%), 下痢 (21%), 嘔気/嘔吐 (22%) であったd特に下痢が問題になった. 小細胞肺癌に対する単剤治療はほとんどが既治療例に対するものoverallの奏効率は118例による検討で17.6%, 生存期間中央値は4.0~6.1か月であった. 今後は非小細胞肺癌/小細胞肺癌の再発例の治療に対しさらなる検討が行われるべきであろう.
ISSN:0386-9628
1348-9992
DOI:10.2482/haigan.43.832