波紋を広げた年会

新しいことを始めると, 人々の常識が何がしか変わる. 時代の流れといえばそれまでだが, 新しいことが本当の常識になるまでは混乱も起こる. 2003年の新潟での年会は, いくつかの新しい試みを行い, 波紋を広げてしまったように思う. 新しいことの1つは, 朱鷺メッセという新装のコンベンションセンターを会場として年会を行ったということである. 伝統的に生物物理学会は, 手作りの年会を特徴としてきた. 担当となった人たちは自分の大学の教室を借り, OHPプロジェクターやストップウォッチ, ベルなどを用意し, ほとんどボランティアで運営を行っていた. 担当大学を中心に教官, 学生が一体となって, 受付...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:生物物理 2004, Vol.44(5), pp.236-236
1. Verfasser: 美宅, 成樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:新しいことを始めると, 人々の常識が何がしか変わる. 時代の流れといえばそれまでだが, 新しいことが本当の常識になるまでは混乱も起こる. 2003年の新潟での年会は, いくつかの新しい試みを行い, 波紋を広げてしまったように思う. 新しいことの1つは, 朱鷺メッセという新装のコンベンションセンターを会場として年会を行ったということである. 伝統的に生物物理学会は, 手作りの年会を特徴としてきた. 担当となった人たちは自分の大学の教室を借り, OHPプロジェクターやストップウォッチ, ベルなどを用意し, ほとんどボランティアで運営を行っていた. 担当大学を中心に教官, 学生が一体となって, 受付, 会場の進行を行い, 懇親会も大学生協で質より量で雰囲気を盛り上げた. これが生物物理学会の良い伝統だったと思う. 何年かに1回は年会の準備のボランティアをすることで, 学会の一員であることを再認識した人も多かったのではないだろうか.
ISSN:0582-4052
1347-4219
DOI:10.2142/biophys.44.236