指導医としての抱負
薬学部を卒業後, 大手製薬会社に勤務し, 大学病院などでの活動を通して医療の最前線での臨床, 研究を勉強させていただきました. その後, 日本歯科大学歯学部を卒業し, 茨城県で開業いたしました. 医科では, 臨床検査に基づく診査により, 診断名を出走し処置を行います. 検査項目の増加により薬剤費が増大し, 我が国は膨大な医療費負担に苦しんでいます. 健康は, 食事や運動などの日常生活の中で維持されていくものと考えます. そのためにも顎口腔機能における摂食・嚥下 (咀嚼を含めた) 効率の維持・向上は必須の医療行為と思われます. 歯科は, 的確な診査・診断が不十分で, 処置が先行しており, 科学的...
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Veröffentlicht in: | 日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学 2004, Vol.24 (1), p.219-219 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 薬学部を卒業後, 大手製薬会社に勤務し, 大学病院などでの活動を通して医療の最前線での臨床, 研究を勉強させていただきました. その後, 日本歯科大学歯学部を卒業し, 茨城県で開業いたしました. 医科では, 臨床検査に基づく診査により, 診断名を出走し処置を行います. 検査項目の増加により薬剤費が増大し, 我が国は膨大な医療費負担に苦しんでいます. 健康は, 食事や運動などの日常生活の中で維持されていくものと考えます. そのためにも顎口腔機能における摂食・嚥下 (咀嚼を含めた) 効率の維持・向上は必須の医療行為と思われます. 歯科は, 的確な診査・診断が不十分で, 処置が先行しており, 科学的根拠に乏しいとの批判があります. 我々歯科開業医は地域に密着し (特定母集団), 小児から高齢者 (年齢) までを長期 (時間) にかかりつけ医として, 数多く (母集団数) 診療し, 術後経過を観察 (追跡調査) しています. 本学会はその最大数を誇る, 他に類を見ない学会です. 顎口腔機能が注目されています. 筋肉 (口腔周囲筋と舌), 顎関節, 咬合 (歯牙, 歯周組織を含む) の三者と中枢のバランスが命題です. これらを学ぶ一分野が総義歯だと思います. 入れ歯製作から, 無歯顎に至った過程の推測とその原因を検証する時代と考えます. 医科での剖検や病理最終診断に対応するのではないでしょうか. 無歯顎, 部分欠損が三者と中枢のバランスにいかに影響し, 診査・診断・治療を行うことにより, どのような効果, すなわち摂食・嚥下機能の維持・向上に役立つかを検証し, 学会で発表してゆきたいと思います. ご批判, ご指導をいただきながらさらに努力精進し, 日本顎咬合学会の発展のため微力ながらお手伝いさせていただければ幸いです. |
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ISSN: | 1346-8111 |