2.特徴的な超音波所見を呈し, 急速に腎不全に至った乳児ネフローゼ症候群の1例

【はじめに】びまん性メサンギウム硬化症(diffuse mesangial sclerosis, 以下DMS)は乳児ネフローゼ症候群の代表疾患であり, 急速に腎不全に進行することを特徴とする. 今回我々は, 初診時に特徴的な超音波所見を呈し, ステロイド治療に反応することなく急速に腎不全に至った乳児ネフローゼ症候群の1例を経験したので報告する. 【症例】11か月, 女児. 【既往歴・家族歴】特記事項なし. 【現病歴】11か月時, 近医の健診で尿蛋白(4+)を認め, 当科を紹介受診した. 【身体所見】身長70.7cm(0.64S.D.), 体重9.0kg, 血圧119/76mmHg. 全身状態良...

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Veröffentlicht in:日本小児腎臓病学会雑誌 2011, Vol.24 (1), p.151-152
Hauptverfasser: 井藤奈央子, 堤康, 西山慶, 原寿郎, 久野敏, 土本晃裕, 升谷耕介, 鶴屋和彦, 中西浩一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】びまん性メサンギウム硬化症(diffuse mesangial sclerosis, 以下DMS)は乳児ネフローゼ症候群の代表疾患であり, 急速に腎不全に進行することを特徴とする. 今回我々は, 初診時に特徴的な超音波所見を呈し, ステロイド治療に反応することなく急速に腎不全に至った乳児ネフローゼ症候群の1例を経験したので報告する. 【症例】11か月, 女児. 【既往歴・家族歴】特記事項なし. 【現病歴】11か月時, 近医の健診で尿蛋白(4+)を認め, 当科を紹介受診した. 【身体所見】身長70.7cm(0.64S.D.), 体重9.0kg, 血圧119/76mmHg. 全身状態良好. 全身に明らかな浮腫なし. 外表奇形なし. その他特記事項なし. 【検査所見】血算:WBC 11,570/μl, Hb 11.7g/dl, Plt 31.7万/μl. 生化学:TP 4.9g/dl, Alb 2.5g/dl, BUN 4mg/dl, Cr 0.28mg/dl, UA 3.7mg/dl, T.chol 196mg/dl, Na 139mEq/l, K 4.6mEq/l, Cl 108mEq/l, Ca 9.0mg/dl, IP 5.3mg/dl.
ISSN:0915-2245