ゾニサミド投与中に腎尿路結石をきたした3例

ゾニサミド(ZNS)投与中に腎尿路結石を発症した3例について報告する。 症例1は1歳8カ月女児。右単腎症あり。1歳4カ月時にWest症候群と診断されZNS等による治療中であった。ACTH療法開始約3週間後に,右尿管結石による腎後性腎不全を呈した。症例2は14歳女児。12歳時に混合性結合組織病を発症しプレドニゾロン投与中。症候性局在関連てんかんとしてZNS投与中であったが,開始約4カ月後に右尿管結石を発症した。症例3は18歳男性。特発性局在関連てんかんとしてZNS投与が開始された。不眠症に対してベンゾジアゼピン系薬を併用。ZNS投与約5カ月後に右尿管結石を発症した。3症例ともアルカリ尿または高カ...

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Veröffentlicht in:日本小児腎臓病学会雑誌 2005/04/15, Vol.18(1), pp.27-31
Hauptverfasser: 林, 林篤, 花田, 卓也, 神田, 貴行, 神崎, 晋, 笠置, 綱清, 難波, 由喜子, 岡, 明, 宇都宮, 靖
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ゾニサミド(ZNS)投与中に腎尿路結石を発症した3例について報告する。 症例1は1歳8カ月女児。右単腎症あり。1歳4カ月時にWest症候群と診断されZNS等による治療中であった。ACTH療法開始約3週間後に,右尿管結石による腎後性腎不全を呈した。症例2は14歳女児。12歳時に混合性結合組織病を発症しプレドニゾロン投与中。症候性局在関連てんかんとしてZNS投与中であったが,開始約4カ月後に右尿管結石を発症した。症例3は18歳男性。特発性局在関連てんかんとしてZNS投与が開始された。不眠症に対してベンゾジアゼピン系薬を併用。ZNS投与約5カ月後に右尿管結石を発症した。3症例ともアルカリ尿または高カルシウム尿症が確認され,腎尿路結石の形成に関与した可能性があった。ZNS投与中には定期的に検尿や腎エコーを施行するなど,腎尿路結石に対する観察を十分に行う必要があると考えられた。
ISSN:0915-2245
1881-3933
DOI:10.3165/jjpn.18.27