生命ダイナミクスと次世代集積デバイス

「1. はじめに」「生命ダイナミクスの一端を集積回路―量子ナノLSI―の上で模倣することにより新しい情報処理デバイスを創り出す」という試みを紹介する. LSIは近年著しい進歩を遂げ, いまでは種々の情報処理を支えるハードウェアの主流となっている. LSIの地位は将来とも変わらないと予想され, その性能向上が当面重要な課題であることは異論がない. しかし同時に, 新しい機能の開拓を目指して, 既存LSIとは全く異なる原理の集積ハードウェア―新しいLSI―を創り出していくこともまた必要である. 新しいLSIを開発するためには, まず情報処理を行う新しい手法を考えなければならない. 既存LSIでは情...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本神経回路学会誌 2003/06/05, Vol.10(2), pp.77-83
1. Verfasser: 雨宮, 好仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」「生命ダイナミクスの一端を集積回路―量子ナノLSI―の上で模倣することにより新しい情報処理デバイスを創り出す」という試みを紹介する. LSIは近年著しい進歩を遂げ, いまでは種々の情報処理を支えるハードウェアの主流となっている. LSIの地位は将来とも変わらないと予想され, その性能向上が当面重要な課題であることは異論がない. しかし同時に, 新しい機能の開拓を目指して, 既存LSIとは全く異なる原理の集積ハードウェア―新しいLSI―を創り出していくこともまた必要である. 新しいLSIを開発するためには, まず情報処理を行う新しい手法を考えなければならない. 既存LSIでは情報処理のアルゴリズムをブール代数の論理演算で記述し, その演算をノイマン形アーキテクチャにより実行する. 新しいLSIを創るためには, これとは別の処理手法を開拓する必要がある. しかし何もないところから新しい手法を考え出すことは如何にもつらい.
ISSN:1340-766X
1883-0455
DOI:10.3902/jnns.10.77