喉頭全摘出術後早期の代用音声の導入における工夫

「はじめに」 喉頭全摘出術後の問題点として, 音声を喪失することによって社会復帰が難しくなることが挙げられ, それが喉頭全摘出術を躊躇する主要な原因になることがしばしば経験される. 代用音声はそうした患者の不安を和らげ, 社会復帰を促進する重要な役割を担っている. 代用音声の歴史は古く, 1873年にBillrothが最初の喉頭全摘出術を成功させた翌年には, その助手のGussenbauerが人工喉頭を発表している. 現代では患者の状態に応じて食道発声, 人工喉頭, 気管食道シャント発声が用いられることが多い. 当院では医師・看護師・言語聴覚士を中心とした多職種連携によって周術期の介入を強化し...

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Veröffentlicht in:喉頭 2022/12/01, Vol.34(2), pp.65-67
Hauptverfasser: 高橋, 秀聡, 生井, 友紀子, 内山, 唯史, 宮下, 陽子, 佐野, 大佑, 折舘, 伸彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 喉頭全摘出術後の問題点として, 音声を喪失することによって社会復帰が難しくなることが挙げられ, それが喉頭全摘出術を躊躇する主要な原因になることがしばしば経験される. 代用音声はそうした患者の不安を和らげ, 社会復帰を促進する重要な役割を担っている. 代用音声の歴史は古く, 1873年にBillrothが最初の喉頭全摘出術を成功させた翌年には, その助手のGussenbauerが人工喉頭を発表している. 現代では患者の状態に応じて食道発声, 人工喉頭, 気管食道シャント発声が用いられることが多い. 当院では医師・看護師・言語聴覚士を中心とした多職種連携によって周術期の介入を強化し, 喉頭全摘出術後早期に代用音声を導入する試みを行っている. 「術前患者教育」 当科では喉頭全摘出術を治療選択肢として提示する際にオリジナルのパンフレットを用いて説明を行っている.
ISSN:0915-6127
2185-4696
DOI:10.5426/larynx.34.65