当科における喉頭癌の臨床的検討

「はじめに」 喉頭癌は早期では比較的予後良好な疾患であるが, 進行癌では不良となり, また喉頭温存に関しても問題となることが多い. 当院開設から7年間の間に治療を行った喉頭扁平上皮癌症例につきretrospectiveに統計学的解析を行い, 治療成績を検討した. 「対象と方法」 2007年4月から2014年9月までに当科で初回根治治療を行った喉頭扁平上皮癌は声門癌125例, 声門上癌53例であった. 声門下癌は5例であったが, 症例数が少ないため検討からは除外した. これら178例を対象とした. なお, transglotticな症例は5例であったが, これらは声門上癌に含めた. 観察期間は4...

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Veröffentlicht in:喉頭 2016/06/01, Vol.28(1), pp.10-15
Hauptverfasser: 久場, 潔実, 小柏, 靖直, 中平, 光彦, 菅澤, 正
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:「はじめに」 喉頭癌は早期では比較的予後良好な疾患であるが, 進行癌では不良となり, また喉頭温存に関しても問題となることが多い. 当院開設から7年間の間に治療を行った喉頭扁平上皮癌症例につきretrospectiveに統計学的解析を行い, 治療成績を検討した. 「対象と方法」 2007年4月から2014年9月までに当科で初回根治治療を行った喉頭扁平上皮癌は声門癌125例, 声門上癌53例であった. 声門下癌は5例であったが, 症例数が少ないため検討からは除外した. これら178例を対象とした. なお, transglotticな症例は5例であったが, これらは声門上癌に含めた. 観察期間は4~87ヶ月(中央値33ヶ月), 性比は男性172例, 女性11例, 年齢は35~97歳(中央値68歳)であった. 生存率はretrospectiveに調査を行いKaplan-Meier法により算出し, 2群間の統計学的有意差はLogrank法を用いた.
ISSN:0915-6127
2185-4696
DOI:10.5426/larynx.28.10