チタン製スペーサーとプレートによる喉頭気管の再建を行った喉頭外傷の1例
「はじめに」喉頭外傷には交通外傷, スポーツ外傷, 頸部切創など外からの力による狭義の喉頭外傷(外損傷)と, 気管内挿管や手術による医原性損傷, (化学)熱傷など内腔側からの力による外傷(内損傷)がある. 狭義の喉頭外傷(external laryngeal trauma)は開放性喉頭外傷(penetrating laryngeal trauma)と閉鎖性喉頭外傷(blunt laryngeal trauma)に分けられる. 喉頭外傷はその病態が一様ではないため定型的な治療法はないが, 急性期の治療は気道を確保することに重点がおかれ, 安定期に入って喉頭の機能障害に対して対応するケースが多い....
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Veröffentlicht in: | 喉頭 2014-06, Vol.26 (1), p.36-41 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」喉頭外傷には交通外傷, スポーツ外傷, 頸部切創など外からの力による狭義の喉頭外傷(外損傷)と, 気管内挿管や手術による医原性損傷, (化学)熱傷など内腔側からの力による外傷(内損傷)がある. 狭義の喉頭外傷(external laryngeal trauma)は開放性喉頭外傷(penetrating laryngeal trauma)と閉鎖性喉頭外傷(blunt laryngeal trauma)に分けられる. 喉頭外傷はその病態が一様ではないため定型的な治療法はないが, 急性期の治療は気道を確保することに重点がおかれ, 安定期に入って喉頭の機能障害に対して対応するケースが多い. 気道確保の処置を受けた症例のなかで気道狭窄が保存的な治療で改善しなかった場合, 気道再建が必要になる. 輪状軟骨・気管壁の再建には様々な材料が用いられており, 自家材料としては肋軟骨, 鼻中隔軟骨, 耳介軟骨が, 人工材料としては水酸化アパタイトやチタンメッシュ, 再生医療の進歩により組織再生誘導型人工気道が開発・臨床応用されている. |
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ISSN: | 0915-6127 |