喉頭に発生したPLGAの1例

Polymorphous Low-Grade Adenocarcinolna (PLGA) は, 小唾液腺由来の低悪性度腺癌で, 病理学的には多彩な組織像を呈する.本腫瘍は肉眼的には境界は比較的明瞭だが, 病理組織学的には被膜形成は弱く周囲組織への浸潤を認める.根治的な摘出が行われれば一般に予後は良好で, 頸部リンパ節転移や遠隔転移を来すことは稀な腫瘍とされている.今回われわれは72歳女性の喉頭蓋に発生したPLGAの症例を経験したので報告した.PLGAは放射線, 化学療法に抵抗性であることから, 外科的切除が唯一の治療である.自験例ではendolaryngeal microsurgery下に,...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:喉頭 1998/12/01, Vol.10(2), pp.136-139
Hauptverfasser: 高木, 誠治, 恒富, 今日子, 津田, 邦良, 溝上, 宏幸, 大谷, 信二, 進, 武幹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Polymorphous Low-Grade Adenocarcinolna (PLGA) は, 小唾液腺由来の低悪性度腺癌で, 病理学的には多彩な組織像を呈する.本腫瘍は肉眼的には境界は比較的明瞭だが, 病理組織学的には被膜形成は弱く周囲組織への浸潤を認める.根治的な摘出が行われれば一般に予後は良好で, 頸部リンパ節転移や遠隔転移を来すことは稀な腫瘍とされている.今回われわれは72歳女性の喉頭蓋に発生したPLGAの症例を経験したので報告した.PLGAは放射線, 化学療法に抵抗性であることから, 外科的切除が唯一の治療である.自験例ではendolaryngeal microsurgery下に, Nd-YAGレーザーを用いて切除を行い良好な経過を得た.
ISSN:0915-6127
2185-4696
DOI:10.5426/larynx1989.10.2_136