喉頭外傷の外科的治療
「はじめに」 喉頭外傷には交通外傷, スポーツ外傷など外からの力による狭義の喉頭外傷(外損傷)と気管内挿管や手術など内腔側からの力による外傷(内損傷)がある. 狭義の喉頭外傷(external laryngeal trauma)は開放性喉頭外傷(penetrating laryngeal trauma)と閉鎖性喉頭外傷(blunt laryngeal trauma)に分けられる. 狭義の喉頭外傷は, その病態が一様ではないため定型的な治療法はなく, 個々の症例毎に治療法を選択する必要がある. 著者の経験した喉頭外傷の症例をあげて, 治療法の概略を述べる. 他方, 内損傷に多く見られる挿管性肉芽...
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Veröffentlicht in: | 喉頭 1996/12/01, Vol.8(2), pp.134-137 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 喉頭外傷には交通外傷, スポーツ外傷など外からの力による狭義の喉頭外傷(外損傷)と気管内挿管や手術など内腔側からの力による外傷(内損傷)がある. 狭義の喉頭外傷(external laryngeal trauma)は開放性喉頭外傷(penetrating laryngeal trauma)と閉鎖性喉頭外傷(blunt laryngeal trauma)に分けられる. 狭義の喉頭外傷は, その病態が一様ではないため定型的な治療法はなく, 個々の症例毎に治療法を選択する必要がある. 著者の経験した喉頭外傷の症例をあげて, 治療法の概略を述べる. 他方, 内損傷に多く見られる挿管性肉芽腫や術後性喉頭横隔膜症は一定の方針を持って治療することが可能である. これらの治療法についても述べる. 「I.外損傷」 1.開放性喉頭外傷 喉頭の刺創, 切創による開放創は一時的に縫合閉鎖する. 術後の呼吸障害, 発声障害を最小限に止めるためには受傷後, 可及的早期に軟部組織の縫合, 喉頭軟骨骨折の整復を行う. |
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ISSN: | 0915-6127 2185-4696 |
DOI: | 10.5426/larynx1989.8.2_134 |