意識障害患者の意思表出への関わり
「抄録」意識障害とは脳幹網様体から上行性網様体賦活系の経路になんらかの障害が及ぶことで起こるとされる. 今回, 右中大脳動脈閉塞により右基底核から放線冠にかけて脳梗塞を発症し意識障害となった患者を3病日目から受け持った. 患者は指示動作に反応がみられたが, 今後の展望について確認した際, 意思表出はなかった. 患者の意思を確認するため, 覚醒を促す関わりを行った. クローズドクエスチョン方式を用いて意思の疎通を図った, その結果, 患者の意識レベルは改善し頷き・筆談にて意思表示をすることができるようになった. 今回の事例を通じて, 覚醒援助から患者の意思表出への関わりの意義を見出すことができた...
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Veröffentlicht in: | 相澤病院医学雑誌 2013-03, Vol.11, p.57-60 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「抄録」意識障害とは脳幹網様体から上行性網様体賦活系の経路になんらかの障害が及ぶことで起こるとされる. 今回, 右中大脳動脈閉塞により右基底核から放線冠にかけて脳梗塞を発症し意識障害となった患者を3病日目から受け持った. 患者は指示動作に反応がみられたが, 今後の展望について確認した際, 意思表出はなかった. 患者の意思を確認するため, 覚醒を促す関わりを行った. クローズドクエスチョン方式を用いて意思の疎通を図った, その結果, 患者の意識レベルは改善し頷き・筆談にて意思表示をすることができるようになった. 今回の事例を通じて, 覚醒援助から患者の意思表出への関わりの意義を見出すことができた. 「I はじめに」私は今回, 右中大脳動脈閉塞による脳梗塞に対してtissue-plasminogen activator (t-PA)治療を施行した患者を入院3日目より受け持った. |
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ISSN: | 1882-0565 |